債権者集会に参加する

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先日、取引先から突然のニュースに社内がどよめいた。

資金繰りの悪化による民事再生を摘要したとのこと。
当社は売掛債権を保有する立場であった為、債権者集会に呼ばれる。

民事再生はJAL社でも採用されるか否かで大きな話題を呼んだが、
身近な企業で摘要されるのは私にとっても当然初めてである。

担当者の方は非常に言い方であった為、心が痛むが、痛むのは私の
心だけであればまだ良いが、究極、自社の従業員及び株主、強いては
取引先の皆様に迷惑を掛けてしまうことさえある。最もな被害者はやはり
債権者であると言っても過言ではない。

小さな会議室で行われた同集会には債権者が200名程いたのだろうか?
経営陣、代理人、監督委員の3者による立場の方々によってリードされ、
厳粛な雰囲気の下司会進行が進む。

印象深かったのは取引先の女性経営者による悲痛な叫びであった。
同社の行いにより、自社経営が行き詰まり、先行きが見えなくなっているとのこと。
代理人から取引先の救済策として、一般的な緊急支援制度の案内があったが
絶対的に取引先を救えるものではない。幾つかの諸条件がある為、
大抵の企業は適用外であろうことは容易に察することができた。

経営者の方から説明があったが、どうも納得できない。
ここ数年は無給状態で働いていたらしいが、そんな状態を何故、取引先に
誠実に伝えなかったのだろうかと思う。

もっと早くからこの事態を明らかにしておけば今被害者となっている方々も
多少なりとは回避策を見出せたはずである。厳しく言うと経営陣のわがままにより
取引先は勿論、従業員や各関係者すべての人に迷惑を掛ける形になる。

法人取引で最初に大切なのは与信管理。特に未上場企業の場合は、
公開情報が極めて少ない為、嗅覚的な判断が必要となる。
勿論、教科書に書いていない為、『経験』と『勘』に頼る部分が大きい。
初回取引時は勿論、お付き合いを進めて行く上で、取引先の状況、
経営者の考え方等事細かく動向を察知しておく必要がある。

当社でも新規取引時は営業担当にも特に気を付けるように指示している。
取引先が何故このビジネスをやりたいかは勿論、やれる余力はありそうか、
最悪の場合の撤退ラインはどこかの判断等リスク検証に余念がない。
ヒアリングしてていくら素晴らしいビジネスモデルを語られても
自分達には想像できなかったり、到底出来そうでないことに対しては
はなからその取引には乗らないようにしている。それをやってても
失敗事例は起こるから十分すぎるほどこの工程の検証は必要となる。

与信管理のさらなる徹底と同時に、同社のように人に迷惑を掛けてしまうような
結果に陥らないように経営者として責任ある行動に勤しもうと決意が強まった。

『熱血法人 バズー』
熱血社長 森下洋次郎

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