受託開発ビジネスに関して

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当社のモバイルソリューション事業は受託開発スタイルになることが多い。

もう5年にわたり、受託開発ビジネスを手掛けてきた中で、真の顧客ニーズは『短納期、高品質、低コスト』三拍子が並列して必要なんだと思ってきた。

ところが、最近ふと疑問にも思う。これって本当に正しいのだろうか?

この三拍子の構造を私なりに再度咀嚼してみると実は並列では無い。こと受託制作マーケットにおける顧客ニーズは「高品質」が絶対であり、その必要条件として「短納期」、「低コスト」が支えている、この解釈が正しい。ウェブ業界のマーケットを取り巻くスピード感のあまりの早さとこの不況感がゆえに出来上がった、特殊でわがままな業界事情と言える。もう少し分かりやすく言うと『クライアントは安くて早いは当たり前、むしろその前提でいつも高品質を求めている』ということである。(これは業界によって全く異なるケースであることが多い。ここではあくまでウェブ制作業界の話である)

でも、星の数ほどある制作会社の中から我々が絶対的に選ばれ続けるには、徹底的にこの要素に磨きを掛けて、競争優位を高めていく企業努力が必要になる。

いかに高品質であり続けるか?

ここでは、現場レベルでは無く、マネジメントレベルで考えてみたい。
我々バズー社における、良く現場で取り上げられる3つのFactを取り上げて考察したいと思う。
「利益率」「繁忙性」「モチベーション」の3つである。

受託制作はあくまで、ITと言えど顧客ニーズに応じてオリジナルでオーダー作成していくケースが多い。ニーズが多様化すればするほどリソースが必要となってくるため、典型的な労働集約モデルと言える。では「規模が大きくなると儲かるか?」と言うと、そうでもない。規模が大きくなる(=つまり社員数が増える)と、それだけ間接コストが増え、見積りの人月単価が高くなってしまい、この時点で「低コスト」の原則から外れてしまう。また、規模が増えると意思疎通もそれだけ悪くなりがちな為、「短納期」の原則からも外れてしまいやすい。この為、『利益率』と『規模感』は反比例であることが良く言われる。図体のでかい会社は小回りの利く数名の制作会社には見積り面ではまず勝てないということ、これは誰もが容易に想像つく範囲であろう。

そう考えると『高い利益率』を維持する為には『優秀なメンバーを必要最低限のみ集め、そのメンバーの生産力の最大化を目指すこと』これが一番の方法論となる。

ここでその優秀なメンバー前提で考えたときに、あくまで商品は彼ら『人』である為、彼らを取り巻く『繁忙性』と『モチベーション』という二つの指標を追いかける必要がある。この二つは反比例の関係を持つ。つまり『繁忙性』が高ければ高い程、メンバーの『モチベーション』は下がってしまう。忙しすぎる状況が続くとどれだけ志をもった人間でも心が砕けてしまい、モチベーションが下がってしまうケースが多い。特に制作会社の場合、優秀であればあるほど繁忙性は高まるという特殊事情もある為、この繁忙性をどうマネジメントしていくかのポリシーを明確にしておく必要がある。メンバーの意思を確認したり、無理を強いる場合にはそのインセンティブ計画を作ってあげるのも良い。その結果適切な『繁忙性』を前提に受注計画に繋げていくと言う訳である。繰り返しになるが、『繁忙性』の問題をクリアするにはインセンティブプランは有効な気がする。(アルバイトで正月やお盆対応は時給アップ等もその一つの例と言える。)

つまり何がいいたいかと言うと、受託制作業務では、『繁忙性』と『モチベーション』の指標を絶妙に管理するマネジメントシステムを構築し、それを支える優秀なメンバーがいる会社が受託制作における高い利益率を維持し、勝ち組になると言うことである。バズーは当然このポジションを狙っている。


『熱血法人 バズー』
熱血社長 森下洋次郎

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