2010年6月アーカイブ

夏が近づくにつれ、気になるのはやはり「夏のボーナスはどうなるか」ということではなかろうか?

当社も勿論例外ではない。昨年度からやっと従業員へのボーナスが出せるようになってきたが、当然ながら今年度に対する見えない期待(=むしろプレッシャー?)は少なからず当社にもある。

そんな中で、今日は全社MTGで「金銭報酬の考え方」について全社員に私の考えを説明した。

大きなメッセージとして、金銭報酬は、成果に基づいて配分されるべきであり、またこの配分方法は本人のモチベーションと密接に繋がるべきであるというもの。金銭報酬は決め方にはその企業ならではの科学的根拠があり、そのルール基づき従業員が自発的に業務に取り組めるような内容に落とし込んでいくことが望ましいと考えている。

ここで一部のみ大公開すると以下のような考え方である。

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金銭報酬区分 |配分される原資 |配分方法
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インセンティブ |新規受注によって生まれる粗利に依存。 |粗利以外の貢献度に応じて配分されるべき
ボーナス     |新規受注によって生まれる粗利に依存。 |粗利貢献度・役職に応じて配分されるべき
給与 |ストック収入に依存 |粗利貢献度・役職に応じて配分されるべき

金銭報酬は当社で言うと3つの区分があり、それぞれどこから出てて(=原資はどこにあり)、どうやって配分されるか(=配分方法)の考え方を纏めており、具体的にどう実行していくかのルールを定めることにした。

そもそもこういったことを決めた背景というのは新しいメンバー(スーパーデザイナーが入社が決定!)も徐々に参画してくれる中で、やはり会社として明確なルールの整備が必要だと考えたことが大きい。中小企業でよくある不満として、社長の一存でボーナスや報酬が決めらてしまうこと等があるが、こういった対策としてもやはりルールの明確化というのものが挙げられる。(そもそもこういった悩みは従業員は勿論であるが、社長も自らの首を絞めてしまうものである。勿論、その会社が上昇志向があることが大前提であるが。。)

会社のルール(ここではとくに今回の金銭報酬)を考えるにあたって、私なりにいろんな企業にインタビューして調べ回ってみたが、やってみて究極の結論は、自社の金銭報酬設計は自社にしか答えは無いということが良く分かった。

自分の会社と全く同じ会社というのは存在しない。(財務諸表が同じ会社が存在しないということからも明らかなことである。)仮にビジネスモデルが同じであったとしても、働く人間のキャリアや経験が違ったり、オフィス環境が違ってたりするものである。なかなか答えが見いだせないこのプロセスにかなり試行錯誤したが、やっていくにつれこの「自社の答えは自分でしか分からない」というこの工程が、世界でたった一つの方法論を発明している気になってきて、非常に楽しく考えることが出来た。これぞベンチャー企業の醍醐味であり、その工程に意義を感じながらイノベーションを起こしていくべきだと私は思う。

当然ながら今回我が社で決めたルールは、常に改善していかなければ意味が無いが、一つ一つの決定事項にあたって、多角的な視点から試行錯誤して決めていくということがやはり重要ということである。

今回決定した金銭報酬プランに基づき、バズーメンバーが自らの目標強いては自らの人生設計をどう捉え、どう自発的に動いていくか。一人一人がサラリーマン意識ではなく、明確な数字目標の下、経営者に近しい感覚で物事を考えていくべきだし、それが今風の働き方だとも思う。バズーメンバーの自発性とイノベーションに期待したい。

『熱血法人 バズー』
熱血社長 森下洋次郎

驚いた男がいたものである。その名は奥村裕氏、IPO大不況と言われるこのご時世で、昨年度11月東証マザーズに上場したものの、売上高を100億円規模の粉飾決算を行い、あっという間の上場廃止、破産手続きへと追いやられたエフオーアイ社長である。

私もニュースでちらりと聞いた程度で良く知らなかったが今日お世話になっている金融機関の方からの情報を元に自分でも調べてみた。

現在刑事事件として捜査中とのことらしいが、あれだけ厳しいと言われる東証審査や、証券会社、監査法人のチェックを潜り抜けて粉飾上場を果たしたというからある意味凄い。また、上場前に資本金50億程を集めており、そこには名だたるVCやファンドが名前を連ねているが彼ら全員を出し抜いてしまったわけである。ファイナンスの履歴を見るに5年程前から工作されてたストーリーだったに違いない。

目論見書を分析するとその手口には驚かされる。

詳しい財務分析は専門家に委ねるとして簡単に纏めると売上高120億円、経常利益20億円、これで時価総額が400億ぐらいで推移していたらしいが、特記すべきは売掛金。ほぼ60%が回収期間2年を要するものらしく、これら全てが虚偽報告とのこと。この結果上場後あっという間の資金ショートだったらしい。(そもそも民間ビジネスで売掛金2年の会社を疑わない時点でおかしいと思うのは私だけだろうか、、、しかも生産は殆どが海外。地道に現地インタビューしても調べても仕入先や得意先がグルならだれも分からない仕組みだったに違いない)社長及び経営陣がロックアップ期間だったことも有り、上場に関しては売り抜けてないことから恐らく架空の発注が闇の資金と化してたことは容易に予測できる。

社長の経歴を見ると日本電気にプロパー入社してから東京エレクトロンを経て創業に至るとのこと。社名を見る限りでも実直なサラリーマンライフを送ってそうな気もするのだが、彼を狂わせたのは一体何だったのだろうか?この事件を暴走した経営陣だけの責任とするのには少し違和感を感じてしまう。

ある意味平成の一大詐欺事件と呼んでもおかしくないこの事件は、通常の精神状態では到底起こし得ないものである。目をくらませる様な資金だったのか、はたまた上場前には多すぎる株主からのプレッシャーだったのか・・・。
この規模になってくると彼らを支援した金融機関、評価した監査法人、上場許可した証券会社、さらには東証に至るまでが道義的責任があると言える。

日本のIPO環境に新たな警鐘を鳴らたともいえるこの事件、皆さんはどうお考えだろうか?

『熱血法人 バズー』
熱血社長 森下洋次郎


今の時点で自分が考えている計画を説明し、株主の皆様からフィードバックを頂いた。いい意味で初心に戻れた気分である。

経営者は各ステークホルダーの利害調整を絶妙に図っていく必要がある。株主、お客様、パートナー、従業員、従業員を支える家族、そういった人々の幸せを担う重要責務。ところが、人間がやることだから全てが上手くいくなんてことはなかなか難しい。従業員に喜んでもらう一方で、それが株主メリットと相反してたり、お客様に喜んでもらう一方で、従業員はそれを喜ばないなんてことはどこの会社でもよくあることだと思う。

経営を担うことは『模範回答の無いテストを粛々とチャレンジする様なもの』だと言える。毎日のようにテストがあって、毎日のようにその結果に対する評価を受ける。ある意味凄く苦しくもあり、ある意味凄くチャレンジングでもある。

経営を議論する上で最近旬なテーマとして、先日の鳩山前総理が辞任が挙げられる。

最後の方の彼は避難糾弾のサンドバック状態でモニター越しに見てても痛々しい部分さえあった。しかしながら彼の政策はさておき、私は個人的には彼に続けて欲しかったと思っている。あそこまで首相に居続けたのであれば最後までやり遂げるべき。落ちるところまで落ちたわけだからやり続けることが国民に対する一種の誠意になり得ると思うし、規模感は違えど同じ組織のトップに立つ立場としてはそんな人は応援したくなる。

大切なのは『どんなことにもめげずに続けていくこと』だと思う。

雨が降れど、雷が落ちようと毎日自分で決めたレールを粛々と歩いていく。孤独だけど面白くもある。そのレールは同じものは他にはなく世界でたった一つのレールなのだから。そんな経営者の気持ちを理解出来る社員がいる会社はいい会社だと思う。

私はバズーを10年間は続けようと思っている。それでも歴史ある企業に比べるとまだまだの若造であるが、まずはそこを節目を目指して歩んでいこうと思う。


『熱血法人バズー』
熱血社長 森下洋次郎

先日、当社開発リーダーの清水がiPadを購入した。発売当初から彼のTwitterに「iPad欲しい、欲しい」との呟きが見受けられて、間も無い出来事である。

彼のように、「お金を使うべきかどうか迷う時」は生活において、少なからず皆さんの中で経験があるのではなかろうか?

迷った挙句、明確な理由を自分の中に見出せた時の判断であれば問題ない。しかしそうでないとき、つまり「買いたいけど明確な理由が見いだせず迷う時」、そんな時にどうすればよいかというのが今日のアドバイスである。

タイトルにあるように私は真っ先に『迷いに迷ったお金は使うべき』であると考えている。

使った結果、やっぱり想像通り「良かった」と思えれば問題ない。この場合は、考えに考えた挙句、想像通りの費用対効果を得た訳であるから、今後のさらなる飛躍に繋がる前向きな投資だったと言えるであろう。

問題は、「やっぱりやめとけば良かった・・・」と思ってしまった時である。

この感覚は、「後悔している状態」とも言える。「後悔」という言葉だけを拾うとネガティブなイメージがあるが、私はそうでないと思っている。なぜなら、この「後悔」という感覚は「経験しないと芽生えない貴重な感性」であり、前向きに捉えると実は「学び」へと変化する貴重な教科書と言えるからである。「やっぱりやめておけばよかった・・・」という思いは「次はこうしよう」という行動指針に繋がった経験は皆さんの中にもおありであろう。「後悔」の度合いが強ければそれだけ「対応力」も増してくるし、「応用力」にまで発展するケースもあると言える。

つまりどちらに転んでも結果としては大きな学びがあるという点で「迷ったときには使うべき」という行動の推奨理由といえる。

少し補足ではあるが・・・

個人的なアドバイスとして、買ってしまった以上は「やっぱりやめとけば良かった・・・」と思うよりは、「高くついたなぁ」ぐらいに楽観的に捉えるのがちょうどよいであろう。


『熱血法人バズー』
熱血社長 森下洋次郎